髪は死んでいる

BARBER PLACE 店主のくにさんです。

11月に入りましたね。

秋晴れが続いています。

筑前町は天気が良いとホントに景色が綺麗です。

山から見下ろす景色もいいけれど、連なる山を平地から見上げるのもいいものです。

筑前町は中部〜南部が平地、北部がなだらかな山地になっているので、日中太陽の光に照らされた山々が綺麗に映ります。

竈門神社で有名な宝満山や稜線沿いの最高峰三郡山、小京都秋月が登山口の古処山など1000メートル級の山々も北の方向眼前にそびえます。

実に綺麗。

逆に遠く南方に連なる耳納山脈は常に逆光でなおかつ急勾配なため、

斜面が常に影になっていてなんとなく不気味で威圧的な存在感を放っています。

筑前町の"見上げる景色"が綺麗なのは地理的な優位性のおかげだったんですね。

こうやって見てみると筑前町はほぼ四方を山に囲まれています。暑くて寒いわけだ。

さて、毛髪豆知識でしたね。

今日は「髪は死んでいる」という何やら不穏なテーマでお届けします。

▼皮膚は最大の臓器

髪の毛というのはそもそも皮膚の一部なんです。

皮膚は大きく二層になっていてその表層部である表皮さんが変化してできたものが髪の毛さんなんですね。

髪は死んでいる?...という謎は、この表皮さんの性格を知ることによって解明できるんです。

さぁこの表皮さん、どんなやつかというと特徴としてはまず皮膚の最表面、

切っても血が出ない厚さの層で0.1㎜ほどの厚さのやつです。

たった0.1㎜と侮ることなかれ、この表皮さん実に体重の8%を占める人体で最大の「臓器」なんです。スゴいんです。

だって考えてみて!人の体って70%くらいが「水分」でしょ?

僕たちは自分が思っている以上にびっちゃびちゃなんですよ?

体重50キロだとすると35キロが水ですよ。漏れたり蒸発したりしないの不思議じゃないですか?

まぁたまに漏れてる人もいるでしょうけど...。

いかに皮膚という"袋"がしっかりしているかということなんです。

皮膚は体を最前線で守るとてつもなく堅牢な防御壁だったんですね。

▼髪は消耗品

いや〜表皮さんのスゴさを語るとまだまだえげつない武勇伝だらけなのでまた今度にしておくとして、

今回重要なのはこの表皮さんのでき方です。

表皮さんの最も深部に基底層というたった一列の細胞の列があり、その真下にまで毛細血管が入り込んでいて、

絶えず皮膚を作るための栄養分を供給しているんですね。

そして作られた皮膚は分裂・増殖して上へ上へ押し上げられます。

その過程では有棘層・顆粒層などと呼ばれますが覚えなくていいです。

覚えなくちゃいけないのはその過程自体で、だんだん硬くなっていく角化(かくか)という工程です。

そして表皮さんの最表層である角質層を形成するに至るんですね。

この角質層、ケラチンというタンパク質になっていて細胞はすでに死滅しています。

そしてなんと髪の毛も、ケラチンというタンパク質で、構造は実は全く同じなんです!

だから髪の毛は表皮の一部ということができるんですね。

表皮を生成する基底層が、髪の毛では毛母にあたり、

皮膚と同じように毛細血管から毛髪の原材料であるアミノ酸を供給してもらい髪の毛を生成してくれています。

毛髪生成工場は24時間フル稼働です。

どんどん作られた毛髪は上へ上へ押し上げられ、やがて皮膚表面からぬっと出るころには完全に角化、つまりは死滅するわけです。

角質層も髪の毛も死滅した細胞...

角化によって死滅するからこそ硬くなり、防御壁として人体を守ってくれているのです。

そしていずれは両者とも、役目を終え剥がれ落ちていく運命なのです。

髪は死んでいる...

でもそこに意味はあるのです。

ヘアカラーやパーマで傷めた髪は修復はできても決して再生はできません。

それはさしずめ、目玉焼きを元の生卵にもどせないのと全く同じといえます。

消耗品としての美しい髪を大事にしたいものです。